コラム〜道路の中心ってどこですか?②〜|西宮市で注文住宅を建てる工務店をお探しなら【椿野建築工房】

コラム〜道路の中心ってどこですか?②〜

2022年01月25日 12:34:00

道路の続きってどこですか?②


つづきです

(道路→通り)としています。
よろしければ前回をご確認ください

建物を建てたい側の敷地には
古い木造民家があります

一方、
そのお向かいさんはこれまた古いマンション

登記上は通りの真ん中あたりで
土地所有権の境界線となっています

古い木造民家の外壁ラインは
デコボコしており
測量図では、

通り側に一番飛び出している外壁ライン
お向かいさんのマンションの外壁ライン

で道路幅を考えていました

しかし
現地でマンション側から木造民家を見下ろすと
屋根にツギハギがあったり
段差があったり・・・

増築するとき
新旧の外壁のつなぎ目は
目立たなくすることは
仕上げが塗装であれば、
決して難しいものではないです

しかし
屋根は壁と同じようにとは行きません
ヘタにつなぐと壮絶な雨漏りに直結する
(もちろん外壁からも漏水しますが・・・)

1.全面葺き替え
2.段差で処理して新旧をつながない
3.気合と根性で新旧をつなぐ

現地調査で
2と3

状況からして
増築しているのがわかります
ということで
昭和25年当時の
民家の母屋の形状が浮かび上がってきます

そこでやっと
本来の通りの道路幅に
妥当性があると言える
つまり道路の中心が判明するのです

何も考えず
ありのままの現況を測ると
無作為に増築された外壁ラインから
測ることとなり
道路中心はお向かいさん側へ
寄っていくことになる

そこから後退したラインを引いたら
結果的に
自分の敷地を大きく取ることができます

得てして
自分に都合のいいやり方というのは
落とし穴があるものです

有利に働く条件というのは
一層の注意を向けねばなりません

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