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耐震等級のお話

2024年05月24日 10:00:00

耐震等級のお話

家づくりをご検討中の方の中には「耐震等級」という言葉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

「耐震等級」とは、地震が起きた際に、その家がどれだけの地震力に耐えれるかを表したものです。

今回は「耐震等級」について詳しくお話しさせていただきますので、参考にしてくださると嬉しいです。

 

耐震等級とは?

 耐震等級とは「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」に基づいた「住宅性能表示制度」で評価される指標のひとつです。

住宅性能表示制度とは、国が定めた基準でありどれだけの地震力に耐えられるかを評価するものです。

耐震等級の評価や認定をしているのは、” 住宅性能評価機関 ” という専門機関で、「長期優良住宅」もこちらの機関で評価・認定をされます。

耐震等級は1~3段階に分かれており、誰にでも分かりやすいように、地震に対する住宅の強度を示したものなのです。


耐震等級の3段階

耐震等級1:建築基準法レベルの耐震性能

建築基準法で定められている、最低限の耐震強度になります。

阪神淡路大震災クラスの地震でも倒れない家とされていますが、倒壊はしないが一定の損傷を受けることは許容しているという意味であり、損傷の程度によっては建て替えが必要になることもあります。


耐震等級2:耐震等級1の1.25倍の耐震性能

震度6強〜7程度の地震が起きても補修により引き続き居住できる程度の耐震性能。

「長期優良住宅」では、耐震等級2以上が認定の条件とされています。

長期優良住宅と認定された建物は、補助金や税の特例措置を受けられます。

主に避難所として指定されている学校や病院はこの耐震等級2です。


耐震等級3:耐震等級1の1.5倍の耐震性能

震度6強〜7程度の地震が起きても軽微な補修により引き続き居住できる程度の耐震性能。

最も高いレベルであり、大きな地震を受けても小ダメージであり、余震がきてもより安全と言えます。

災害時に救護活動の拠点となる警察署や消防署などは、耐震等級3です。

近年では、耐震等級3を採用する一般住宅も増えています。


耐震等級1は建築基準法で定められている最低基準のため、認定を受ける必要はありません。

しかし、耐震等級2や3は、住宅性能評価機関で審査に合格することで認定されます。

また、耐震等級が高い建物は地震に対してより強い耐力を持ち、建物の被害を最小限に抑えることが期待されるので、地震保険が割引になります。

耐震等級1で10%、耐震等級2で30%、耐震等級3で50%の割引となっています。


2016年に起きた熊本地震では、等級3の住宅は2度の震度7に耐えていたことが、専門家の調査によって明らかになっています。

耐震等級2や3はあくまでも任意ですが、最近では震度6強以上の地震が100年に1回どころか10年に1回の頻度で発生しています。

つまり、震度6強以上の地震の建物被害を防げないような最低性能では、大切な家族の命を守り、さらに地震後の生活を守るには不十分だと考えるべきではないでしょうか。


椿野建築工房では、お客様のご要望に沿って耐震等級2・3の家づくりもご提供させていただいております。

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